“都会の片隅にひっそりと一軒のレンタネコ屋がありました⋯⋯”。画面から、そんな言葉が流れてきました。『映画ホタルノヒカリ』を観ようとDVDを借りてきたとき、その前に、当時の新作DVDの紹介映像が数本あり、『レンタネコ』はそのうちの一本でした。さみし…
(②からつづいています) 藤木直人さんが声を担当している役柄は、ミゲルが死者の国で出会ったヘクターという名前のガイコツです。ガイコツ姿で藤木さんのさわやかな声は、似合っているとは言い難かったのですが、ヘクターが若くして命を落としたことを知ると…
(①からつづいています) 『リメンバー・ミー』は、ピクサー・アニメーション・スタジオによって製作された作品です。監督は、『トイ・ストーリー3』も手がけられたリー・アンクリッチさん。2017年11月にアメリカで公開され、第90回アカデミー賞で、…
人気の漫画、『ホタルノヒカリBABY』(講談社)の単行本、1巻と2巻の巻末には、作者のひうらさとるさんと、(テレビドラマや映画で部長を演じられた)藤木直人さんのスペシャル対談がありました。お話の中で藤木さんが、ディズニー提供によるアニメーション映…
(①からつづいています) 2巻では、部長が一の通っている保育園の園長先生から、“ごめんなさい”よりも“ありがとう”のほうがいいときがあることを教えてもらいます。わたしもとっさに“ごめんなさい”や、“すみません”を使っていることに気づきました。たしかに…
ひうらさとるさんの描かれた『ホタルノヒカリSP』を読んだあと、引き続いて『ホタルノヒカリBABY』を読みました。『BABY』のほうも女性漫画誌『Kiss』(講談社)で、2017年12月号から連載が始まり、今年(21年)6月号で完結されたようです。全34話で…
(②からつづいています) アイドルのオタク活動において自担というのは、応援しているグループの中でも最も力を注いで応援している人のことで、つまり自分の担当という意味であるそうです。4巻で、子どもを出産して2年くらいの間アイドル界のことをすっかり…
(①からつづいています) 光は、元いた会社にリストラされていました。蛍は光が普段から、オタク活動のために食べ物などを節約することを心配していたので、蛍の働く会社に光を入社させようとしていたのです。会社の正規の採用試験に、光はすでに合格していま…
ひうらさとるさんの人気漫画『ホタルノヒカリ』は、女性漫画誌『Kiss』(講談社)において、2004年(8月10日発売)から09年(6月25日発売)まで(全87話)連載されています。単行本では全15巻です。続編として『ホタルノヒカリSP』が、2014年3…
(①からつづいています) “ずっと昔、遠い夏の記憶。おばあちゃんの家の縁側で見つけた小さな蛍。おばあちゃんは言った。蛍はね、きれいな水と流れる川と、ありのままの自然がなければ生きていけないんだよ。夏が来るたびに、あの日、幼かったわたしの手の中に…
テレビドラマ『ホタルノヒカリ2』に続いて、2年後の2012年6月に公開された、『映画ホタルノヒカリ』のDVDを借りてきました。 2012年冬、主人公、雨宮蛍は部長の高野誠一と結婚して(高野蛍になって)、お正月を迎えていました。誠一は蛍とは別の会社…
(①からつづいています) 最終夜で、高野部長が、“自分のしあわせが何か分からない人間が、人をしあわせにできると思うか?”と蛍に問いかけます。蛍に、まずはこれから先もずっと干物女でいるのかどうか考えるように言いました。高野部長が自分なりに、ありの…
テレビドラマ『ホタルノヒカリ』(原作は、ひうらさとるさんの人気漫画、『ホタルノヒカリ』【講談社刊『Kiss』】です)に続いて、『ホタルノヒカリ2』もDVDを借りてきました。 『ホタルノヒカリ2』は、前作から3年後の2010年7月から、前作同様、日本…
(②からつづいています) 第八夜では、“人と人がつき合うってことは、もともとめんどくさいもんなんだ”と、高野部長が話しました。“言いたいことを言い合って、いやなところをいっぱい見て、それでも楽しく過ごす”。“惚れた女ができたらな”と部長の言葉は続く…
(①からつづいています) ある日、いつものように縁側で、新聞紙を体の上に広げて寝入っている蛍のところに、家主の息子が帰ってきました。彼は、蛍の会社の上司、高野誠一(藤木直人さん演じる)で、妻と別居をして実家に戻ってきたのです。蛍と同じ部署の部長…
大切な人と夜、縁側でビール。ごろごろできる縁側あって、ひとりになれる部屋あって、それをしあわせといいます。必要なことは、わがままじゃない。――これは、今から7年前(2014年)の10月10日、テレビでドラマ、『ホタルノヒカリ』の再放送を観た後…
(⑤からつづいています) 2010年の夏に亡くなられた草刈さんのお母さんは、よく“ありがとうとごめんなさいを素直に言える人になりなさい”と言ってくれたそうです。草刈さんは、変なプライドやメンツにこだわらずにここまで来られたのもお母さんのお陰だと…
(④からつづいています) 2011年に草刈さんは、それまでの芸能事務所から独立しました。そのときからの顔ぶれのスタッフが、仕事を離れたところで格好にあまり構わない草刈さんに、どの現場に行くにもスタイリストとヘアメイクを伴うように助言してくれた…
(③からつづいています) 草刈さんの初舞台は、1984年12月。3時間もの長丁場でした。そこそこの量の台詞を喋り、NGもカットもありません。その緊張感の中で何とかやりおおせたということに達成感や満足感があったのだといわれます。それまで嫌いだった…
(②からつづいています) その後、草刈さんは環境にも恵まれ、大きな仕事を次々こなしていかれました。“あまりに華やかに人生が開け、仕事も順調に進んでいくので、徐々に自信がそこはかとない不安に勝り、勘違いをしていったのだと思います”。草刈さんは、こ…
(①からつづいています) ある日、街中で、草刈さんは一人の中年男性から声をかけられます。その人はスナックのマスターで、彼の店の厨房で(当時、草刈さんは16歳で接客の仕事はできなかったので)働くことになりました。夜、学校で勉強したあと、クラブ活動…
わたしにとって草刈正雄さんのイメージは、今から40年以上前の1978年、資生堂のシャワーコロン、ブラバスのテレビコマーシャルでした。“カリフォルニアシャワー”の文字が画面に表示され、白いスーツ姿の草刈さんが真っすぐな小道を走ってきます。道の…
(④からつづいています) おしまいに、レネさんがノルウェーの漁師から聞いた“パーフェクト・ストーム”の話をしてくれました。“パーフェクト・ストーム”というのは、空と海が一緒になって襲ってくる猛烈な嵐のことです。この世の終わりとも思える光景で、なす…
(③からつづいています) それについて、レネさんも補足されています。この食材しかダメだと制限したいわけではなく、大切なのは食材と向き合うことだというのです。できる限り北欧産の食材しか使いたくないというのは、それが食の世界に革命を起こす考え方で…
(②からつづいています) ノーマは、2010年、11年、12年と、3年続けて世界ベストレストランの1位に選ばれていました。2013年2月、ノーマで食事をした63名がノロウイルスに感染したのです。デンマーク保健委員会は原因を、体調不良のスタッフ、…
(①からつづいています) レネさんの家はマケドニアの農家でした。自然の中を自由に走り回り、どこへでも好きな場所に行ける、すばらしい生活だったといいます。生活が一変したのは、彼の両親が子どもたちを連れてデンマークに移り住んだからでした。60平米…
『アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー』のDVDを観たとき、その前に4編ほどの(当時の)新作DVD案内があり、その最初の作品が、『noma ノーマ、世界を変える料理』でした。 北欧デンマーク、世界一予約のとれないレストラン、ノーマ。世界ベストレ…
“一度や二度、踏まれたくらいであれば雑草も立ち上がってきます。しかし、何度も踏まれるような場所では、雑草は立ち上がってきません”。これは、『面白くて眠れなくなる植物学』(稲垣栄洋著・PHP研究所)の中にある記述です。 植物にとって最も大事なこと…
もう一度、自分に生まれたいだろうか。(『ずっと読みたい0才から100才の広告コピー』編者:WRITES PUBLISHING・ライツ社・【霧島酒造】CM 2014年・コピーライター:門田陽[電通]) この言葉を読んだとき、問いかけられたような気がして、考えてみるこ…
(③からつづいています) 現地で知り合った、もう1人の男子学生は、琢也さんの書いたパーソナルステイトメントを最終チェックのつもりで見せた相手です。琢也さんの原稿は、彼のこれまでの経歴を書いたものでした。それを読んだ男子学生が言います。“僕が入学…