ヒメツルソバ日記

明るい気持ちになった物事を綴ります

映画『レンタネコ』を観て ①

“都会の片隅にひっそりと一軒のレンタネコ屋がありました⋯⋯”。画面から、そんな言葉が流れてきました。『映画ホタルノヒカリ』を観ようとDVDを借りてきたとき、その前に、当時の新作DVDの紹介映像が数本あり、『レンタネコ』はそのうちの一本でした。さみしい人にネコを貸してくれるというレンタネコ屋。どんなふうに営んでいるのだろう? ボランティアかな? そんなことを考えながら、この映画を観てみたいと思いました。


『レンタネコ』は、2012年5月に公開されています。監督は、『かもめ食堂』や『めがね』などの代表作を持つ、荻上直子さんです。


この映画には、ありのままの日常がちりばめられていました。ふと触れた、部屋の鴨居上部の埃をそうじするのは、今じゃなくてもいいかと思ったり、それでもまだ気になっていたり。夏の昼間エアコンの節電にちょっとがんばってみることや、こうなりたいっていう希望を紙に書いて目に留まる場所に貼ってみたりなど。自分にも同じような経験がありました。


市川実日子さん演じる主人公、サヨコは言います。わたしにはネコが寄ってくるのだと。そして、ネコだけでなく人間にも寄ってきてもらいたいと思っていました。そんなサヨコの仕事は、さみしい人にネコを貸すレンタネコ屋です。


(②につづきます)