ヒメツルソバ日記

明るい気持ちになった物事を綴ります

映画『ツナグ』を観て ①

『ツナグ』もまた、映画『最強のふたり』のDVDの中で紹介されていました。死んだ人との再会をかなえてくれる案内人、“ツナグ”。会えるものなら、ツナグをとおして会わせてもらいたいだろうか? 自問しながらこの映画を観てみたいと思いました。


『ツナグ』は、2012年10月に公開されています。直木賞作家である、辻村深月さんの同名小説が原作です。監督は、『陰日向に咲く』、『ROOKIES卒業』などの代表作を持つ、平川雄一朗さん。主人公の男子高校生、歩美を松坂桃李さんが、彼の祖母アイ子を樹木希林さんがそれぞれ演じています。


ツナグの仕事は、アイ子から孫の歩美に引き継がれている最中でした。逝ってしまった母親の本心を知りたいと思っている中年男性。裏切られたと感じた、親友に向けてとった行為に罪悪感を持つ女子高校生。自分の目の前からいなくなった婚約者を7年もの間待ち続けている会社員の男性。それぞれの人が各々の事情を抱えています。歩美自身もまた、不審な死を遂げた両親に理由を尋ねてみたい気持ちがありました。


生きている人が死んだ人に会えるという奇跡は、生きている人にとっても、亡くなっている人にとっても一度だけです。生きている人がツナグに会いたい気持ちと理由を伝えると、ツナグは亡くなった人に会うことの意向を確かめるのです。


7年間待ち続けた婚約者は死んでいました。なので会社員の土谷は、彼女と再会できることになったのです。彼女、キラリには土谷に隠していたことがあり、その全てを話そうと準備していたさなかに、事故で命を落としたのです。ツナグによってもう一度会うことができた土谷とキラリは、今もかわらずに大好きだと、互いに告げるのでした。


(②につづきます)