ヒメツルソバ日記

明るい気持ちになった物事を綴ります

人気漫画『ホタルノヒカリSP』を読んで ③

(②からつづいています)


アイドルのオタク活動において自担というのは、応援しているグループの中でも最も力を注いで応援している人のことで、つまり自分の担当という意味であるそうです。4巻で、子どもを出産して2年くらいの間アイドル界のことをすっかり忘れていて、その後、親子席の常連になっている女性が言いました。自分の子どもっていうのは、究極の自担であると。お世話できるアイドルなのよという言葉にうなずきました。


5巻で部長は、彼と蛍のような分かり合えている二人になるのが理想だと言ってもらえたのですが、“いや、別に⋯お互い見たくない所は見ないよーにしているだけで⋯”と返します。目には入ってくるでしょうが、放っておいてあげることは重要なことに思われます。


6巻の巻末には、この漫画の作者である、ひうらさとるさんと、こちらもアイドルオタクの漫画、『からっぽダンス』を描かれている阿弥陀しずくさんの対談がありました。お二人ともジャニーズファンであるそうです。そのお二人の共通する印象として、ジャニーズのオタクの子たちは、みんな仕事ができるのだと話されています。時間配分をしっかりやって、オタク活動のために仕事を終わらせないといけないからです。定時で仕事を終わらせ、ツアーのために休みを勝ち取り、宿やチケットの手配も手際がいいのだといわれます。納得です。アイドルのオタク活動ももちろんですが、どんなことでも好きなことをするためには、限りある時間をできるだけ後悔のないように考えて使う必要があります。


この漫画を読めたことによって、アイドルのオタク活動の興味深い内側を知ることができました。また、テレビに出演している現役のアイドルの皆さんが前より身近になったように感じます。