テレビドラマ『ホタルノヒカリ2』に続いて、2年後の2012年6月に公開された、『映画ホタルノヒカリ』のDVDを借りてきました。
2012年冬、主人公、雨宮蛍は部長の高野誠一と結婚して(高野蛍になって)、お正月を迎えていました。誠一は蛍とは別の会社に勤めることになったのですが、蛍はあいかわらず誠一を部長と呼んでいます。誠一がときどき蛍をアホ宮と呼ぶのもそのままです。愛称なのでしょう。
部長は蛍に、ローマへの新婚旅行を提案します。蛍は部長のためならと快く承諾しますが、そこは蛍のこと、仕事でがんばって休日はのんびり、まったりしているうちに、準備ははかどらず、夏になりました。
新婚旅行は気長に待つことにした部長でしたが、今度は、社用のためにローマで開かれている見本市に行くことになります。それを知った蛍は、自分も急いで準備をして部長と一緒にローマへ旅立ったのです。
ローマで、蛍が言いました。生きててよかったって思う、そんな瞬間があったら人は生きていけると思うのだと。蛍にとって生きててよかったと感じる時間は、一日の終わりに部長と縁側でビールを飲むことでした。心の真ん中にある大切なものに気づいていたら、人は強くなれると思うのです。
蛍は、自分のダメダメなところを分かっています。なので謙虚です。言い訳しないで分かっているだけでいいんだと思えました。
部長は、自由に生きた彼の父親のことを、そのままに受けとめています。いいとか、よくないとか判断するのではなくて、受けとめているだけで部長自身が生きやすくなるように感じました。
(②につづきます)