(①からつづいています)
光は、元いた会社にリストラされていました。蛍は光が普段から、オタク活動のために食べ物などを節約することを心配していたので、蛍の働く会社に光を入社させようとしていたのです。会社の正規の採用試験に、光はすでに合格していました。彼女はオタク活動の一環として、毎日ブログを更新してサイトを運営することによって、会社のWeb部門を任せられるくらいのレベルになっていたのです。アイドルのコンサートの帰り、新幹線の中では記憶を再生してレポートを書き上げます。調査や資料整理もできました。
あとは、光が会社で無事にOL生活を送れるように、蛍からメイクや服装を教授してもらい、加えて、蛍の考えた架空のイケメン彼氏が設定されたのです。こうしてアイドルグループのB-LEYのために、お世話になった蛍に報いるためにと、新たな一歩を踏み出した光の前に、蛍が盛りに盛った架空の彼氏にそっくりな男子が現れるのでした。
2巻では、無料の“番組協力”という場所で、B-LEYのメンバー全員と極めて近い距離で新曲を聴けることになった光たちがいました。終わるとすぐに光は、ブログとツイッターを流します。地方でこのような場所に来れない子や、高いチケット代を出して抽選に落ちてばかりのために天井席だった子のことを思ってのことです。
(③につづきます)