ヒメツルソバ日記

明るい気持ちになった物事を綴ります

映画『最強のふたり』を観て ①

映画『最強のふたり』の予告映像を、ずっと前にテレビで観たことがありました。今でもその映像を観ることができるのだろうかとインターネットで探してみると、すぐに見つかりました。


全身麻痺である大富豪フィリップが自身の介護人として雇ったのは、スラム街に住む黒人の青年ドリスでした。フィリップはドリスのことを、彼だけは私を対等に扱うのだと言うのです。初めて予告編を観てから10年がたちましたが、多くの人が泣いて笑ったという実話に基づいた物語を観たいと思いました。


最強のふたり』は、2011年に公開されたフランス映画です。監督は、エリック・トレダノさんと、オリビエ・ナカシュさんです。フィリップ役をフランソワ・クリュゼさんが、ドリス役はオマール・シーさんが演じています。本国フランスに先がけて出品された、第24回東京国際映画祭では、最高賞の「東京サクラグランプリ」と、W主演のお二人が最優秀男優賞を受賞しています。


フィリップとドリスの二人は、互いに相手に対して嘘がありませんでした。ドリスはフィリップが障害者であることを気の毒だとは思っていますが、そこに触れないようにしようとはしていないのです。フィリップがどんなことを考え、望んでいるか、実際にどんなことが可能なのか、陽気でユーモアのあるお喋りをするなかで摑んでいくようでした。


一方、冷静沈着な紳士であるフィリップは、ドリスの冗談なのか何なのか分からないような言動に反射的に反応することはありません。冗談なのか確かめ、鷹揚に対応します。大抵は一緒に笑うのです。


また、フィリップは公平です。ドリスが、家で働く人々に対する娘の態度を改めさせるように父親であるフィリップに話すのですが、フィリップはドリスと同じように働く女性、イヴォンヌからも意見を聞いて、娘に態度を改善するように諭すのでした。


(②につづきます)