ヒメツルソバ日記

明るい気持ちになった物事を綴ります

テレビドラマ『ホタルノヒカリ』を観て ②

(①からつづいています)


ある日、いつものように縁側で、新聞紙を体の上に広げて寝入っている蛍のところに、家主の息子が帰ってきました。彼は、蛍の会社の上司、高野誠一(藤木直人さん演じる)で、妻と別居をして実家に戻ってきたのです。蛍と同じ部署の部長である高野は、目の前の蛍と、会社での彼女との違いに驚きます。


高野部長は、実家で自分を見つめなおそうと帰ってきたのです。一方、蛍も、今は海外に行っている高野部長の父、ボンタロウ氏からこの家を借りていて、お気に入りの居場所でした。2人共この家を出て行きたくなかったのです。そこで高野部長の出した結論は、この家で2人で一緒に暮らす、というものでした。蛍の格好や生活スタイルが、もはや女ではないと判断したのです。


2人の生活が始まりました。同時に、蛍が恋に落ちたのです。相手は、ロンドンの研修から蛍たちの部署に帰ってきた、インテリアデザイナーの手嶋マコト(加藤和樹さん演じる)でした。高野部長は蛍のことを放っておけずに、彼女の恋を見守ります。蛍は部長と妻がうまくいくように、なにより部長が自分の気持ちに正直であることを応援しました。


第七夜で、クレーム処理のあと帰宅した蛍が言います。“あっ⋯ほら、わたしはこの縁側で缶ビールをぐあーっと飲めばすぐに元気になれますから”と。蛍のように、外でがんばって疲れても、落ち込んでも、これがあるから大丈夫っていうものがあるといいんだと感じました。言ってしまえば、ほんとうのことになる気がします。もちろん、自分にとって、そう信じられるものや、ことである必要はあります。

 

(③につづきます)