ヒメツルソバ日記

明るい気持ちになった物事を綴ります

人気漫画『ホタルノヒカリ』を読んで ①

ひうらさとるさんの描かれた『ホタルノヒカリ』(講談社)の、最新シリーズである『ホタルノヒカリBABY』を単行本で最終巻まで読んだとき、テレビドラマや映画で知っている物語とは少し違う、もうひとつのお話があることが分かりました。


それは、蛍、部長、一の家族3人で暮らしている木造の一軒家が、部長の実家ではなく、蛍が頑張って手に入れた家であったことです。そこに至る蛍の道のりを知ることなく終わりたくなかったので、(これまでテレビドラマや映画のイメージを大事にしたかったために、今回は読まずにいた)シリーズの始まりである原作の漫画、『ホタルノヒカリ』を単行本(全15巻)で読みたいと思ったのです。


映像を先に観て、その後で(しかも今ある最新のシリーズまで読んだ後に)原作の『ホタルノヒカリ』を読んだことによって、よりこの作品が好きになりました。明らかにされていなかった具体的なエピソードが増えていき、蛍や部長、手嶋くんたち、映像に出演していた俳優さんの顔が漫画で描かれた人物と共に頭の中に浮かびます。映像と原作漫画の設定や事情が異なっているところは違う選択肢として気にならず、むしろ映像と原作が各々のイメージをふくらませてくれました。


原作では、部長の実家の木造家屋が道路を造るための区画整理によって取り壊されていました。ちなみに家は、一部2階建てであったようです。


テレビドラマでは部長が蛍に、自分の生活のスタイルを考えるように言ってくれたのですが、原作では、蛍が部長に見合う人間になろうと自分から部長のもとを離れたのでした。ただ蛍は、伝えないと分からないことだけは、ちゃんと伝えていたのです。


(②につづきます)