映画
(①からつづいています) ダンブルドア校長に託された仕事のためにホグワーツに行きたいというハリーに、アバーフォースは言います。兄が君に課したのは自殺行為の任務だと。また、兄が自分や妹のことを話したことがあるかと尋ね、何も教えない男のことを信用…
この作品を観る前は、物語が完結するんだという安堵感と、そこに至る進展を見ることができる期待感がありました。 観終わったあとは、期待していたものを超えていました。 ハリーは不安な状況の中でも、自分の信じるものを、1から悩み直すことはないのでし…
(②からつづいています) やがて魔法省は陥落し、魔法大臣も死んでしまったこと、そして直にデス・イーターが現れることを、屋内に飛び込んできた光の球によって伝えられました。ハリーとロン、そしてハーマイオニーは追い立てられるように隠れ家から脱出した…
(①からつづいています) 今回の作品、7作目の『死の秘宝PART1』を観終わったあと、思い出したハリーの言葉があります。運がよかっただけだ。いつも何かに助けられた。5作目の『不死鳥の騎士団』でハーマイオニーたちが、それまでのハリーの活躍を周りの仲…
前作の『謎のプリンス』で、ダンブルドア校長とハリーは、ヴォルデモートの陰謀を知ることになりました。魔法薬学の教授、スラグホーンの真実の記憶によってです。ヴォルデモートは、恐ろしい方法で自身の魂を切り分け、分霊箱に隠していたのです。そうする…
(①からつづいています) ダンブルドア校長は、ハリーに力を借りることにしたのです。おかげで校長のことを避けてきた、その教授のホグワーツ復職には成功しました。あとはハリーに、彼が本当の記憶を明かすよう説得してほしいというのでした。 映画を観ている…
『ハリー・ポッター』の映画を観ていて気付かされることは、みんながそれぞれに事情を抱えて生きているということです。 前作の『不死鳥の騎士団』では、ハグリッドと父親ちがいの、巨人の弟が森の中に一人で住んでいました。ハグリッドがホグワーツにいられ…
(①からつづいています) ロンとハーマイオニーはもちろん、ハリーのことを信じています。人には分からないと言って、一人で背負いこもうとするハリーに、ハーマイオニーは分かるように説明してほしいのだと一歩踏み込んでくれるのです。 その場にいた他の人に…
『ハリー・ポッター』シリーズは、1つのタイトルの作品で1年が経過しています。前作の『炎のゴブレット』は4作目だったので、ハリーたちが11歳でホグワーツに入学してから3年が経っていました。 初めてホグワーツに向かう汽車の中では、ハリーが買った…
(①からつづいています) いよいよ、代表選手の発表の日。ダームストラング校は、ビクトール・クラム。ボーバトン校の代表は、フラー・デラクール。そしてホグワーツ校は、セドリック・ディブリーに決まりました。その後、もう一枚ゴブレットの中から紙が舞い…
『ハリー・ポッター』の映画、2作目、3作目の最初の場面には、叔母の家で新しい学年が始まるのを待っているハリーの姿がありました。そこにハリーの居場所はないので、観ている方も穏やかな気持ちにはなりません。 4作目である今回の物語では、ハリーが恐…
(①からつづいています) ホグワーツへの汽車の中でハリーは、脱獄した殺人犯をアズカバンから追ってきた“吸魂鬼(ディメンター)”に襲われました。ディメンターにキスをされると魂を吸い取られてしまいます。ハリーをディメンターから救出してくれたのは、“闇の…
ハリーはいつものように、学校が始まるのを叔母夫婦の家で待っていました。そこへ叔父の妹が訪ねてきました。彼女はハリーと顔を合わせるなり、お前まだここに? と聞きます。ハリーが幾分低い声で、はい、と返事をすると彼女は、恩知らずな言い方だと非難し…
(①からつづいています) そのうちの1人、スリザリンは、純粋に魔法族の家系にのみ魔法教育を与えるべきだと考えました。残りの3人の反対で、彼は学校を去ります。伝説では、彼が学校を去る前に、城の中に自分で作った“秘密の部屋”を封印したのです。彼の継…
1作目『ハリー・ポッターと賢者の石』の最後は、ホグワーツでの1学年が終わり、生徒たちがそれぞれ家路につく場面でした。ハリーがこれから戻っていかなければならない叔母夫婦の家に、彼の居場所はあるのだろうか、と思いつつ2作目の『ハリー・ポッター…
(②からつづいています) ハリー、ロン、ハーマイオニーの3人は、学校が“賢者の石”を守っている仕掛け扉の中へ入っていきました。そこに、邪な考えを持つ者が潜入したと思われたからです。その者と対決するまでにも、何人もの先生がかけた呪文や魔法をくぐり…
(①からつづいています) ハリーがホグワーツに入学したことを知った、名門の出であるマルフォイはハリーに、魔法族にも家柄の上下があることを告げ、自分が友だちの選び方を教えようと言うのでした。片手を差し出したマルフォイの前でハリーは、いったん目を…
ずっと前にテレビで、映画『ハリー・ポッターと賢者の石』を観たことがあります。ただ自宅で気軽に観たこともあって、コマーシャルになると立ち上がって、やりかけの用事をすませて戻ってくる、というような見方でした。なので最初の場面が抜けていたり、コ…
(②からつづいています) 王の息子のレゴラスと、タウリエルはドワーフを助けるために急ぎました。それぞれの死闘のあと、その丘にやって来た王に、レゴラスは森には戻れないことを伝えました。どこへ行く? と聞いても、分からないと答える息子に、王は北へ行…
(①からつづいています) 山の王が帰還するとき、湖は炎に燃え上がる、という予言がありました。それに対してトーリンは、エレボールの奪回に成功したら、町の再建のために財宝を分けると、湖の町の民と約束していたのです。バルドは生き残った人々と、約束の…
2作目の『竜に奪われた王国』で、トーリンたちは湖の町の人々に送られ、エレボールに到着しました。そして城の裏手の、はるか高い場所にある秘密の入り口から城内に進入できたのです。けれど、竜に気づかれずにアーケン石を持ち出すことは無理でした。邪竜…
(②からつづいています) 今回の『竜に奪われた王国』にも機転、礼節、そして愛嬌、この言葉が思い出される場面がありました。バーリンが人間の船頭、バルドに湖を渡るために、船に乗せてもらえるように交渉するところです。礼をもって相手に話しかけ、自分た…
(①からつづいています) 旅が始まりました。魔法使いガンダルフが、いつも14人の仲間と行動を共にしてくれる訳ではありません。ガンダルフは不審なことがあると、仲間から離れて一人で別に行動するので、残された一行は自分たちだけで難局を切り抜けなけれ…
1作目の『思いがけない冒険』に集まった仲間には、英雄や賢者と呼ばれる人はいませんでした。魔法使いのガンダルフにしても、ことさらに自分を顕示することはありません。普通の人々の、思いやりや愛情をもった日々の行いが、闇を追い払うのだと信じていま…
(①からつづいています) 何十年かたったあるとき、“いにしえの鳥がエレボールに戻る時、獣の時代は終わる”という予言のとおりの前兆がありました。スロール王の孫であるトーリン・オーケンシールドを頭に、祖父王の時代より仕えている戦士のバーリンをはじめ…
レンタルDVD店の棚では、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのすぐ右隣に『ホビット』シリーズが、こちらも3部作控えていました。2つの物語はつながっていたのです。『ホビット』シリーズは、(『ロード・オブ・ザ・リング』の最終作から9年後の)2…
(①からつづいています) アラゴルンは、指輪をフロドに託して、自らは置かれた場所で最善を尽くしました。ゴンドールに向けてローハンを出発する前に、エルフのエルロンド卿がアラゴルンを訪ねました。古の戦いで折れた剣(イシルドゥアがサウロンの指輪をはめ…
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ2作目の『二つの塔』をへて、いよいよ最終作の『王の帰還』を観ることができました。観る前には、やっと物語が決着するんだという期待感がありました。観終わった後は、胸にすこし重いものが残りました。この気持ちを…
(①からつづいています) フロドとサムのほうは、(フロドに指輪を譲ったビルボの前に、この指輪を所有していた)ゴラムと旅をしていました。ゴラムは指輪への愛憎のために、指輪を持つフロドたちの後をつけて来たのです。2人に気づかれたゴラムは、指輪を取り…
『ロード・オブ・ザ・リング』3部作の1作目、『旅の仲間』を観ることができたので、今度は2作目の『二つの塔』のDVDを借りて来ました。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズは、2001年から03年まで毎年1作品ずつ公開されています。当時、映画…