ヒメツルソバ日記

明るい気持ちになった物事を綴ります

映画

『ホビット 決戦のゆくえ』を観て②

(①からつづいています) 山の王が帰還するとき、湖は炎に燃え上がる、という予言がありました。それに対してトーリンは、エレボールの奪回に成功したら、町の再建のために財宝を分けると、湖の町の民と約束していたのです。バルドは生き残った人々と、約束の…

『ホビット 決戦のゆくえ』を観て①

2作目の『竜に奪われた王国』で、トーリンたちは湖の町の人々に送られ、エレボールに到着しました。そして城の裏手の、はるか高い場所にある秘密の入り口から城内に進入できたのです。けれど、竜に気づかれずにアーケン石を持ち出すことは無理でした。邪竜…

『ホビット 竜に奪われた王国』を観て③

(②からつづいています) 今回の『竜に奪われた王国』にも機転、礼節、そして愛嬌、この言葉が思い出される場面がありました。バーリンが人間の船頭、バルドに湖を渡るために、船に乗せてもらえるように交渉するところです。礼をもって相手に話しかけ、自分た…

『ホビット 竜に奪われた王国』を観て②

(①からつづいています) 旅が始まりました。魔法使いガンダルフが、いつも14人の仲間と行動を共にしてくれる訳ではありません。ガンダルフは不審なことがあると、仲間から離れて一人で別に行動するので、残された一行は自分たちだけで難局を切り抜けなけれ…

『ホビット 竜に奪われた王国』を観て①

1作目の『思いがけない冒険』に集まった仲間には、英雄や賢者と呼ばれる人はいませんでした。魔法使いのガンダルフにしても、ことさらに自分を顕示することはありません。普通の人々の、思いやりや愛情をもった日々の行いが、闇を追い払うのだと信じていま…

『ホビット 思いがけない冒険』を観て②

(①からつづいています) 何十年かたったあるとき、“いにしえの鳥がエレボールに戻る時、獣の時代は終わる”という予言のとおりの前兆がありました。スロール王の孫であるトーリン・オーケンシールドを頭に、祖父王の時代より仕えている戦士のバーリンをはじめ…

『ホビット 思いがけない冒険』を観て①

レンタルDVD店の棚では、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのすぐ右隣に『ホビット』シリーズが、こちらも3部作控えていました。2つの物語はつながっていたのです。『ホビット』シリーズは、(『ロード・オブ・ザ・リング』の最終作から9年後の)2…

『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』を観て ②

(①からつづいています) アラゴルンは、指輪をフロドに託して、自らは置かれた場所で最善を尽くしました。ゴンドールに向けてローハンを出発する前に、エルフのエルロンド卿がアラゴルンを訪ねました。古の戦いで折れた剣(イシルドゥアがサウロンの指輪をはめ…

『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』を観て ①

『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ2作目の『二つの塔』をへて、いよいよ最終作の『王の帰還』を観ることができました。観る前には、やっと物語が決着するんだという期待感がありました。観終わった後は、胸にすこし重いものが残りました。この気持ちを…

『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔』を観て ②

(①からつづいています) フロドとサムのほうは、(フロドに指輪を譲ったビルボの前に、この指輪を所有していた)ゴラムと旅をしていました。ゴラムは指輪への愛憎のために、指輪を持つフロドたちの後をつけて来たのです。2人に気づかれたゴラムは、指輪を取り…

『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔』を観て ①

『ロード・オブ・ザ・リング』3部作の1作目、『旅の仲間』を観ることができたので、今度は2作目の『二つの塔』のDVDを借りて来ました。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズは、2001年から03年まで毎年1作品ずつ公開されています。当時、映画…

『ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間』を観て ②

(①からつづいています) それからの2500年間、指輪の行方は誰も知りません。あるとき“ゴラム”が指輪の新しい持ち主となり、その後500年もの間“霧ふり山脈”の洞窟の中で指輪の虜となりました。ゴラムの手からすべり落ちた指輪は、今度は“ホビット庄(シ…

『ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間』を観て ①

レンタルDVD店の上から2番目の棚、最も目につきやすいと思われる場所に、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ3部作が並んでいました。観たいと思っていた映画なので、迷わず1作目の『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』(2001年公開、アメリカ…

『天使にラブ・ソングを2』を観て ③

(②からつづいています) おはよう皆さん、席に着いて。進級したいなら努力して、全員落第してもわたしは構わないのよ。今までのやり方をすべて変えると宣言したクラレンスは生徒に、お互いに敬意を持って付き合いましょう、と話しかけました。やがてクラレン…

『天使にラブ・ソングを2』を観て ②

(①からつづいています) クラレンスが音楽教室のドアを開けると、生徒たちは思い思いのことをしていて、一向に関心を示しません。そこでクラレンスは、黒板を爪で真横にひっかきました。声がやんだので、彼女は、自己紹介したいので自分の席について、と言う…

『天使にラブ・ソングを2』を観て ①

『天使にラブ・ソングを…』を観たあと、続編の『天使にラブ・ソングを2』(1993年公開)も観たくなりました。以前この映画を観てから随分と年月がたっていたので、楽しみにしながらDVDを借りて来て観ました。 主人公のデロリス・ヴァン・カルティエは…

映画『天使にラブ・ソングを…』を観て③ 

(②からつづいています) 聖歌隊の歌を聴くために日曜日のミサは盛況になり、修道院の屋根を修繕するための募金が集まります。託児所や食事の無料配給所も設立されました。そんな折、クラレンスはサウザー警部補から、裁判が早まり、2日後に始まる連絡を受け…

映画『天使にラブ・ソングを…』を観て② 

(①からつづいています) ある夜、クラレンスの部屋をノックするシスターがいました。これをあなたに。昔、兄にもらったの、そう言って差し出したのは、花の形をした目覚まし時計です。“さっさと起きろ、ネボスケ!”と声をかけてくれる目覚ましは、起床時間の…

映画『天使にラブ・ソングを…』を観て① 

今年(2020年)の5月の中頃、読売テレビの「金曜ロードショー」で『天使にラブ・ソングを…』(1992年公開のアメリカ映画)を観ました。多くの視聴者からリクエストがあったのだそうです。わたしもまた観たいと思いました。 ウーピー・ゴールドバーグ扮…

映画『マイ・フェア・レディ』を観て② 

(①からつづいています) 社交界の場を目指して、英語の正しい発音の仕方、話し方、立ち居振る舞いの作法、考え方に至る厳しいレッスンが始まりました。イライザやヒギンズだけではなく、協力して見守ってくれるヒギンズの友人、ピカリング大佐(インドの方言研…

映画『マイ・フェア・レディ』を観て① 

絵本作家、そして挿し絵画家であるターシャ・テューダーの座右の銘が、『楽しみは創り出せるものよ』(ターシャ・テューダー著・食野雅子訳・メディアファクトリー)の中に記されていました。 「人は自分が置かれている立場を、すぐ状況のせいにするけれど、こ…

映画『カラーパープル』を観て③ 

(②からつづいています) それまで神様を信じ、どんな境遇にも抵抗することのなかったセリーでしたが、彼女が待ちつづけていたものをアルバートが長い間隠しているのを知ったとき、押さえきれない衝動に駆られます。1度目はひげそりのカミソリを、2度目は食…

映画『カラーパープル』を観て② 

(①からつづいています) 姉のセリーが先妻の子どもたちにいたずらされるのを見た、ネティはセリーに言いました。(なめられているのだから)厳しくしなきゃ。力ずくで戦うのよ、と。戦うなんて、生きるだけで精一杯よ。セリーは返すのでした。 それから何年もた…

映画『カラーパープル』を観て① 

スティーヴン・スピルバーグ監督の代表作を調べていたとき、『ジュラシック・パーク』シリーズ、『シンドラーのリスト』、『A.I.』などが並ぶ中で、目にとまったのは『カラーパープル』という作品名でした。1986年に、日本で公開された当時から観たい…

映画『オールウェイズ』を観て②  

(①からつづいています) 胸がドキドキしたけれど、飛び上がった後はベテランのような気分だった。ピアノを前にしたプロのピアニストみたいに、悠々と落ち着いて、畑の上を旋回して――、うまく風に乗って木の葉のように着陸したのだと、ハップに話しました。そ…

映画『オールウェイズ』を観て① 

少し前に、家でオードリー・ヘップバーンの写真集を見ていたら、彼女が最後に出演した映画、『オールウェイズ』を観たくなりました。 1989年に公開された『オールウェイズ』は、(『E.T.』、『インディ・ジョーンズ』シリーズなど数多くの代表作をもつ)…

映画『仮面の男』を観て② 

(①からつづいています) 人間は皆、神の道具です。難しいことですが、神を信じ神にすがるのです。と、アラミスはフィリップに諭しました。“言うはやすし”さ。人は飲み食い人生を謳歌する。ポルトスが返します。確かに納得できる理由が必要だ、とアトス。その…

映画『仮面の男』を観て①  

20年近くの間、ずっと観たいと思っていた映画があります。レオナルド・ディカプリオ主演の『仮面の男』です。去年(2019年)、やっと観ることができました(いつでも観れると思っているうちに月日がたってしまったのです)。 『仮面の男』は、1998年に…