ヒメツルソバ日記

明るい気持ちになった物事を綴ります

映画『最高の人生の見つけ方』を観て② 

(①からつづいています)


映画を観て心に残ったのは、2人が暗い顔をして最悪だと言わないことです。初めに検査結果を医師から告げられたエドワードに、カーターは「大丈夫か」と声をかけました。その後、カーターも自分の病状を聞きます。エドワードに向き直ったカーターが言いました。「カードでもやるか」と。エドワードは、「その言葉を待っていた」と応じました。


エドワードの秘書の青年が、気を悪くされたら謝ります……と前置きしながら、エドワードに話しかけました。余命を宣告されたエドワードに、これからどのように接していったらいいのかを尋ねたのです。「お前が俺なら?」そう聞いたエドワードに青年は、「全財産を秘書に残します」と、冷静に答えました。エドワードは、少しうつむいて笑い、いつものクロワッサンを秘書に頼むのでした。


1人で映画を観ていて、声を出して笑うことが何回かありました。深刻になりそうなときに、するりとかわして、ほんとうのことだけどここで言う? みたいな、笑える一言を相手に返したりするのです。


カーターとエドワード、2人は率直であり、また相手の気持ちも汲み取ります。そんな2人から、ちょっと笑える一言や、穏やかな笑顔は、死を迎えるときにも、生きていくためにも必要なんだとおしえてもらった気がします。


多くの人が観てよかったと言われている映画は、余計な力を抜いてくれるものでした。わたしもまた、観てよかったと人に伝えます。