ヒメツルソバ日記

明るい気持ちになった物事を綴ります

『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』を観て①

ハリー・ポッター』の映画、2作目、3作目の最初の場面には、叔母の家で新しい学年が始まるのを待っているハリーの姿がありました。そこにハリーの居場所はないので、観ている方も穏やかな気持ちにはなりません。


4作目である今回の物語では、ハリーが恐ろしい夢をみているところから始まりました。どこかの家の中で人間の姿ではないヴォルデモートが、手下のワームテールと若い男に向かって何かを指図している夢です。目を覚ましたのは、叔母夫婦の家ではありませんが、物語はやはり重苦しく開始されるのでした。


うなされて悪夢から覚めたハリーの目の前には、ハーマイオニーがいました。彼女はたった今、ここに着いたのです。ハリーは前の晩からロンの家に泊まっていました。ロンの父と、魔法省で一緒に働いているディブリーさんが自分たちの子どもと一緒に、ハリーとハーマイオニーをクィディッチ・ワールドカップの決勝戦に連れて行ってくれるのでした。


ワールドカップを観るために集まった人々のところへ、ヴォルデモートのしもべ、死喰い人(デス・イーター)が何人も現れ、空には、ヴォルデモートを表す“闇の印”を浮かび上がらせたのです。厳重な警備の中でのことでした。


ホグワーツでは今年、三大魔法学校対抗試合が開催されることになっていました。各校から選ばれた代表選手が魔法の技を競い合い、3つの課題を戦い抜いた優勝者が、“永遠の栄光”を手にするのです。課題が危険であるために、17歳未満の生徒の立候補は禁止されました。


ダンブルドア校長は“炎のゴブレット”を出現させ、試合に挑戦する者は、期限内に名前を記した羊皮紙をその中に入れるように説明しました。そして一度選ばれたら、後には戻れないのだと、釘を刺したのです。


(②につづきます)