ヒメツルソバ日記

明るい気持ちになった物事を綴ります

『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』を観て②

(①からつづいています)


ロンとハーマイオニーはもちろん、ハリーのことを信じています。人には分からないと言って、一人で背負いこもうとするハリーに、ハーマイオニーは分かるように説明してほしいのだと一歩踏み込んでくれるのです。


その場にいた他の人には見えなかった動物を、ハリーと1人の女子生徒に見えたことがありました。女子生徒の名前はルーナ。ちょっと変わった女の子です。彼女は、9歳のときに母親を亡くしていました。2人が見えた動物は、死を見た人にだけ見えるのです。ルーナも彼女の父親も、ハリーがヴォルデモートと戦ったことを信じているのだと告げてくれました。魔法省も新聞もおかしいと。そう言ってくれるのは君だけだ、とハリーが言うとルーナは、そうかなと返事をし、そこがあの人の狙いだというのです。

“例のあの人”は――あんたを孤独にさせたいンだ。あんた1人だけなら強敵じゃないもン、と話すのでした。


今年の“闇の魔術に対する防衛術”の先生は、ファッジ大臣の部下であるアンブリッジ女史です。先生となったアンブリッジは、理論的な知識だけで試験の合格には十分であって、闇の魔術に襲われる心配などないのだから、防衛呪文の実践は不要だというのです。


教えてくれる先生がいないのなら、実際に闇の魔術と戦ったことのあるハリーから教えてもらおうと、ハーマイオニーとロンが提案し、同意した仲間が集まりました。


練習も大事だけど――大切なのは自分を信じることだ、とハリーはみんなに言います。そしてルーピン先生の教え通り、自分を守ってくれる守護霊を呼び出す呪文を唱える前には、幸せな思い出で心を満たすんだと説明しました。

 

幸せな思い出は、無条件で自分のことをたいせつに思ってくれる人との記憶だったりします。その場のことは知らなくても、人づてに聞いた話であることもあります。魔法は使えなくても、幸せな思い出は気持ちを強くしてくれます。その人の思いには報いたいとおもうからです。