ヒメツルソバ日記

明るい気持ちになった物事を綴ります

『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』を観て①

ハリーはいつものように、学校が始まるのを叔母夫婦の家で待っていました。そこへ叔父の妹が訪ねてきました。彼女はハリーと顔を合わせるなり、お前まだここに? と聞きます。ハリーが幾分低い声で、はい、と返事をすると彼女は、恩知らずな言い方だと非難し、もしハリーが自分の家の戸口に捨てられていたならまっすぐ施設行きだった、などと言うのでした。


叔父の妹の心無い言動はハリーだけにとどまらず、知りもしないのに彼の父や母を侮辱したのです。感情を抑えられなくなったハリーは、無意識のうちに彼女を風船のように膨らませました。そのまま屋外に出て空高く飛んでいく、妹を連れ戻せという叔父にハリーは、当然の報いだと返します。魔法は校則違反だ。退学になったら行く所はないぞ。叔父の言葉を、この家よりマシだ、といって振り払ったハリーは、荷物を詰めたトランクを持って家を出て行ったのです。


“迷子の魔法使いの緊急お助けバス”がハリーを拾って、ロンドンの“漏れ鍋”まで送り届けてくれました。そこでハリーを待っていたのは、魔法省の大臣です。大臣はハリーに、ハリーのおばさんが発見され、“魔法事故巻き戻し局”が彼女をパンクさせて記憶のすべてを修正したので、どこにも実害がないのだと教えてくれました。


ハリーは校則を破り魔法を使ったことを正直に話しますが、大臣はアズカバンの牢獄から殺人犯が逃げ出した状況でハリーが無事でいることの方をよろこんでくれたのです。ハリーの新しい教科書は準備できていました。ここにいる間はあまり出歩かないで、明日にはホグワーツに向けて出発するように、大臣はハリーに告げるのでした。


(②につづきます)