ヒメツルソバ日記

明るい気持ちになった物事を綴ります

『ハリー・ポッターと死の秘宝PART1』を観て③

(②からつづいています)


やがて魔法省は陥落し、魔法大臣も死んでしまったこと、そして直にデス・イーターが現れることを、屋内に飛び込んできた光の球によって伝えられました。ハリーとロン、そしてハーマイオニーは追い立てられるように隠れ家から脱出したのです。


ハリーは大事なことをあきらめてしまわないのだと気づきました。ゴドリックの谷で、魔法史の研究家のバチルダにおびき寄せられ、いきなり大蛇に襲われたときも。また、水面の凍る池の底にグリフィンドールの剣を見つけ、裸になって取りに向かう途中で、首にかけてあったロケットの鎖に首を絞められた上に、水面が再び凍っていたときも。もう無理だと心が萎えて、頭や体の動きが止まってしまうことはないのでした。


絶体絶命の状態にあったハリーたちのところへ、ドビーが、自分はいつでもハリーの味方だと言って助けに来てくれました。妖精である彼は、魔法をかけられた牢屋でも自由に出入りできたのです。かつてマルフォイの家で屋敷しもべとして、ぞんざいな扱いを受けていたドビーでしたが、ハリーの機転のおかげで自由になれたのです。再会した彼は、礼儀正しく、堂々としていました。


そういえばあのとき、ドビーが自由の身になれて、ハリーにどんなお礼をしたらいいのか尋ねたとき。ハリーは、自分のことを思ってくれるあまりに暴走するドビーを止めるために、“僕を救おうとしないで”と言ったのです。そのことが思い出されて、感慨深い気持ちになりました。