(②からつづいています)
ハリー、ロン、ハーマイオニーの3人は、学校が“賢者の石”を守っている仕掛け扉の中へ入っていきました。そこに、邪な考えを持つ者が潜入したと思われたからです。その者と対決するまでにも、何人もの先生がかけた呪文や魔法をくぐり抜けていかなければなりません。その中に“魔法使いのチェス”と同じものがありました。自分たちも一人ひとりチェスのコマとなって戦うのです。ロンがコマを動かすことになりました。実際に破壊したり、されたりします。待って!ハリーがロンを呼び止めます。いいね? ハリー、ロンはハリーに念を押しました。次の一手で僕はクイーンに取られる。君はキングを取れ、と。できない、というハリーにロンは、僕でも彼女でもなく君が先に進まなきゃいけないのだと言ったのです。
ハリーは、ロンと後のことをハーマイオニーに託します。彼女はハリーに、あなたならやれるわ、偉大な魔法使いだもの、と言ってくれました。君こそ。ハリーが返すとハーマイオニーは、わたしはただのガリ勉の優等生だと言い、もっと大切なのは友情と勇気なのだと口にしたのです。ロンの姿がそこにありました。