ヒメツルソバ日記

明るい気持ちになった物事を綴ります

『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』を観て②

(①からつづいています)


加えてフィンランドの学校には、統一テストがありません。テストで点を取る訓練は教育ではないという理念によるものです。統一テストがないために、この国では、どの学校も同じレベルであるといいます。また、学校を設立し授業料を取ることが違法なので、私立校はほとんど存在しません。裕福な親にとって、公立校がよくないと困るという事情もできます。裕福な家の子も公立に行き、様々な境遇の子と一緒に育ちます。裕福な大人になっても、他人の境遇を尊重できるようにもなるのです。


アメリカ出身の女性教師、スミスさんは言います。フィンランドでは子どもの将来を見据え、希望に沿った内容を教えている。もう夢の実現に向けて歩み出しているから、“好きなものになれる”という言葉にウソを感じないのだと。


“問題意識を持って、自分で考えるよう教えてる”。サールバーグ教育政策顧問の言葉です。フィンランドの教育を成功させた方策の多くは、アメリカの発想だったと明かしました。


“自分も他人も尊重できて――、幸せに生きる方法を教える”。そこに集った多くの教員の声を代表するように、男性の数学教師が話されています。先生自身も納得ができる教育のあり方なのだと感じられました。


(③につづきます)