ヒメツルソバ日記

明るい気持ちになった物事を綴ります

2020-01-01から1年間の記事一覧

『ハリー・ポッターと賢者の石』を観て③

(②からつづいています) ハリー、ロン、ハーマイオニーの3人は、学校が“賢者の石”を守っている仕掛け扉の中へ入っていきました。そこに、邪な考えを持つ者が潜入したと思われたからです。その者と対決するまでにも、何人もの先生がかけた呪文や魔法をくぐり…

『ハリー・ポッターと賢者の石』を観て②

(①からつづいています) ハリーがホグワーツに入学したことを知った、名門の出であるマルフォイはハリーに、魔法族にも家柄の上下があることを告げ、自分が友だちの選び方を教えようと言うのでした。片手を差し出したマルフォイの前でハリーは、いったん目を…

『ハリー・ポッターと賢者の石』を観て①

ずっと前にテレビで、映画『ハリー・ポッターと賢者の石』を観たことがあります。ただ自宅で気軽に観たこともあって、コマーシャルになると立ち上がって、やりかけの用事をすませて戻ってくる、というような見方でした。なので最初の場面が抜けていたり、コ…

父のいる場所 ②

(①からつづいています) 2003年当時の話として、作家であり、作詞・作曲家でもある新井満さんが、この英語詩を翻訳し、曲をつけて、自身で歌う、CD「千の風になって」を私家盤で制作されたことを、記されていたのです。そこには、新井さんの訳詞も掲載…

父のいる場所 ①

お盆の前に、父のお墓まいりに行きました。お墓まいりをする前に、いつも思い出してうれしい気持ちになるのは、父はお墓にはいない、と思うからです。 今から17年前、2003年の8月下旬、朝日新聞の“天声人語”の欄で、一編の短い詩のことを紹介されてい…

『ホビット 決戦のゆくえ』を観て③

(②からつづいています) 王の息子のレゴラスと、タウリエルはドワーフを助けるために急ぎました。それぞれの死闘のあと、その丘にやって来た王に、レゴラスは森には戻れないことを伝えました。どこへ行く? と聞いても、分からないと答える息子に、王は北へ行…

『ホビット 決戦のゆくえ』を観て②

(①からつづいています) 山の王が帰還するとき、湖は炎に燃え上がる、という予言がありました。それに対してトーリンは、エレボールの奪回に成功したら、町の再建のために財宝を分けると、湖の町の民と約束していたのです。バルドは生き残った人々と、約束の…

『ホビット 決戦のゆくえ』を観て①

2作目の『竜に奪われた王国』で、トーリンたちは湖の町の人々に送られ、エレボールに到着しました。そして城の裏手の、はるか高い場所にある秘密の入り口から城内に進入できたのです。けれど、竜に気づかれずにアーケン石を持ち出すことは無理でした。邪竜…

『ホビット 竜に奪われた王国』を観て③

(②からつづいています) 今回の『竜に奪われた王国』にも機転、礼節、そして愛嬌、この言葉が思い出される場面がありました。バーリンが人間の船頭、バルドに湖を渡るために、船に乗せてもらえるように交渉するところです。礼をもって相手に話しかけ、自分た…

『ホビット 竜に奪われた王国』を観て②

(①からつづいています) 旅が始まりました。魔法使いガンダルフが、いつも14人の仲間と行動を共にしてくれる訳ではありません。ガンダルフは不審なことがあると、仲間から離れて一人で別に行動するので、残された一行は自分たちだけで難局を切り抜けなけれ…

『ホビット 竜に奪われた王国』を観て①

1作目の『思いがけない冒険』に集まった仲間には、英雄や賢者と呼ばれる人はいませんでした。魔法使いのガンダルフにしても、ことさらに自分を顕示することはありません。普通の人々の、思いやりや愛情をもった日々の行いが、闇を追い払うのだと信じていま…

『ホビット 思いがけない冒険』を観て②

(①からつづいています) 何十年かたったあるとき、“いにしえの鳥がエレボールに戻る時、獣の時代は終わる”という予言のとおりの前兆がありました。スロール王の孫であるトーリン・オーケンシールドを頭に、祖父王の時代より仕えている戦士のバーリンをはじめ…

『ホビット 思いがけない冒険』を観て①

レンタルDVD店の棚では、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのすぐ右隣に『ホビット』シリーズが、こちらも3部作控えていました。2つの物語はつながっていたのです。『ホビット』シリーズは、(『ロード・オブ・ザ・リング』の最終作から9年後の)2…

『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』を観て ②

(①からつづいています) アラゴルンは、指輪をフロドに託して、自らは置かれた場所で最善を尽くしました。ゴンドールに向けてローハンを出発する前に、エルフのエルロンド卿がアラゴルンを訪ねました。古の戦いで折れた剣(イシルドゥアがサウロンの指輪をはめ…

『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』を観て ①

『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ2作目の『二つの塔』をへて、いよいよ最終作の『王の帰還』を観ることができました。観る前には、やっと物語が決着するんだという期待感がありました。観終わった後は、胸にすこし重いものが残りました。この気持ちを…

『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔』を観て ②

(①からつづいています) フロドとサムのほうは、(フロドに指輪を譲ったビルボの前に、この指輪を所有していた)ゴラムと旅をしていました。ゴラムは指輪への愛憎のために、指輪を持つフロドたちの後をつけて来たのです。2人に気づかれたゴラムは、指輪を取り…

『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔』を観て ①

『ロード・オブ・ザ・リング』3部作の1作目、『旅の仲間』を観ることができたので、今度は2作目の『二つの塔』のDVDを借りて来ました。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズは、2001年から03年まで毎年1作品ずつ公開されています。当時、映画…

『ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間』を観て ②

(①からつづいています) それからの2500年間、指輪の行方は誰も知りません。あるとき“ゴラム”が指輪の新しい持ち主となり、その後500年もの間“霧ふり山脈”の洞窟の中で指輪の虜となりました。ゴラムの手からすべり落ちた指輪は、今度は“ホビット庄(シ…

『ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間』を観て ①

レンタルDVD店の上から2番目の棚、最も目につきやすいと思われる場所に、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ3部作が並んでいました。観たいと思っていた映画なので、迷わず1作目の『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』(2001年公開、アメリカ…

『天使にラブ・ソングを2』を観て ③

(②からつづいています) おはよう皆さん、席に着いて。進級したいなら努力して、全員落第してもわたしは構わないのよ。今までのやり方をすべて変えると宣言したクラレンスは生徒に、お互いに敬意を持って付き合いましょう、と話しかけました。やがてクラレン…

『天使にラブ・ソングを2』を観て ②

(①からつづいています) クラレンスが音楽教室のドアを開けると、生徒たちは思い思いのことをしていて、一向に関心を示しません。そこでクラレンスは、黒板を爪で真横にひっかきました。声がやんだので、彼女は、自己紹介したいので自分の席について、と言う…

『天使にラブ・ソングを2』を観て ①

『天使にラブ・ソングを…』を観たあと、続編の『天使にラブ・ソングを2』(1993年公開)も観たくなりました。以前この映画を観てから随分と年月がたっていたので、楽しみにしながらDVDを借りて来て観ました。 主人公のデロリス・ヴァン・カルティエは…

映画『天使にラブ・ソングを…』を観て③ 

(②からつづいています) 聖歌隊の歌を聴くために日曜日のミサは盛況になり、修道院の屋根を修繕するための募金が集まります。託児所や食事の無料配給所も設立されました。そんな折、クラレンスはサウザー警部補から、裁判が早まり、2日後に始まる連絡を受け…

映画『天使にラブ・ソングを…』を観て② 

(①からつづいています) ある夜、クラレンスの部屋をノックするシスターがいました。これをあなたに。昔、兄にもらったの、そう言って差し出したのは、花の形をした目覚まし時計です。“さっさと起きろ、ネボスケ!”と声をかけてくれる目覚ましは、起床時間の…

映画『天使にラブ・ソングを…』を観て① 

今年(2020年)の5月の中頃、読売テレビの「金曜ロードショー」で『天使にラブ・ソングを…』(1992年公開のアメリカ映画)を観ました。多くの視聴者からリクエストがあったのだそうです。わたしもまた観たいと思いました。 ウーピー・ゴールドバーグ扮…

映画『マイ・フェア・レディ』を観て② 

(①からつづいています) 社交界の場を目指して、英語の正しい発音の仕方、話し方、立ち居振る舞いの作法、考え方に至る厳しいレッスンが始まりました。イライザやヒギンズだけではなく、協力して見守ってくれるヒギンズの友人、ピカリング大佐(インドの方言研…

映画『マイ・フェア・レディ』を観て① 

絵本作家、そして挿し絵画家であるターシャ・テューダーの座右の銘が、『楽しみは創り出せるものよ』(ターシャ・テューダー著・食野雅子訳・メディアファクトリー)の中に記されていました。 「人は自分が置かれている立場を、すぐ状況のせいにするけれど、こ…

映画『カラーパープル』を観て③ 

(②からつづいています) それまで神様を信じ、どんな境遇にも抵抗することのなかったセリーでしたが、彼女が待ちつづけていたものをアルバートが長い間隠しているのを知ったとき、押さえきれない衝動に駆られます。1度目はひげそりのカミソリを、2度目は食…

映画『カラーパープル』を観て② 

(①からつづいています) 姉のセリーが先妻の子どもたちにいたずらされるのを見た、ネティはセリーに言いました。(なめられているのだから)厳しくしなきゃ。力ずくで戦うのよ、と。戦うなんて、生きるだけで精一杯よ。セリーは返すのでした。 それから何年もた…

映画『カラーパープル』を観て① 

スティーヴン・スピルバーグ監督の代表作を調べていたとき、『ジュラシック・パーク』シリーズ、『シンドラーのリスト』、『A.I.』などが並ぶ中で、目にとまったのは『カラーパープル』という作品名でした。1986年に、日本で公開された当時から観たい…