今年(2020年)の5月の中頃、読売テレビの「金曜ロードショー」で『天使にラブ・ソングを…』(1992年公開のアメリカ映画)を観ました。多くの視聴者からリクエストがあったのだそうです。わたしもまた観たいと思いました。
ウーピー・ゴールドバーグ扮する主人公、デロリス・ヴァン・カルティエはクラブの歌手で、ある日、ギャングのボスが指図した殺人を目撃してしまいます。警察署に逃げ込んだデロリスはそこで、エディ・サウザー警部補と出会い、2ヵ月後に開かれる裁判で見たままを証言する替わりに、警察が彼女の身の安全を保障してくれることになったのです。
デロリスの身を潜める場所に、カソリックの聖キャサリン修道院が選ばれました。修道院の、院長は神父から博愛の誓いを立てたことを念押しされ、警察からの寄付金もあるのだと聞いていました。とはいえ、規律を重んじる院長と、それに縛られたくないデロリスです。デロリスは修道院で暮らすことに抵抗しますが、サウザー警部補は取り合ってくれません。ドアが閉められ、2人きりになった院長とデロリスは、お互いにひきつりながらも口角を上げるのでした。
シスター・メアリー・クラレンス(メアリーとは聖母マリア、クラレンスは有名な聖者の名前である)が、修道院でのデロリスの名前で、彼女の新しい生活が始まりました。クラレンスに友好的な態度で接してくれる、メアリー・パトリックはいつも陽気です。昔、彼女の母親が、この明るさは尼僧かスチュワーデス向きだと言ったことを明かしてくれました。
(②につづきます)