ヒメツルソバ日記

明るい気持ちになった物事を綴ります

『ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間』を観て ①

レンタルDVD店の上から2番目の棚、最も目につきやすいと思われる場所に、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ3部作が並んでいました。観たいと思っていた映画なので、迷わず1作目の『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』(2001年公開、アメリカ・ニュージーランド合作映画)を観ることにしました。


すべての始まりは指輪の誕生からでした。不死の命を持つ賢く美しい種族、“エルフ”のもとに3つの指輪。鉱石採掘と細工物に優れた種族である“ドワーフ”の族長へ7つの指輪を。そして9つの指輪が、何よりも権力を欲する種族の“人間”に贈られました。それらの指輪で各種族は自らを治める力を得たはずでした。ところが冥王サウロンは、モンドール国の火を噴く“滅びの山”で、他の指輪に勝る指輪を造ったのです。彼がその指輪に注いだものは、彼の邪悪な残忍さと全生物への支配欲。つまりは全世界を支配する指輪だったのです。

“中つ国”が指輪の魔力に屈していく中、人間とエルフの連合軍が抵抗します。中つ国の自由を賭けて、“滅びの山”の中腹でモンドールの大軍と戦ったのです。指輪の魔力が彼らを圧倒しますが、瞬時の判断で王子イシルドゥアは、父王の剣を手に取り、サウロンの指輪をはめた指を切り落としました。指輪はイシルドゥアの手中にあり、悪を永遠に葬る絶好の機会でした。けれど彼は、自身の欲のために指輪を手放すことができなかったのです。指輪は自らの意志を持っていて、イシルドゥアを裏切り、死に導きました。忘れてはならない、この教訓は忘却の中に埋もれてしまいます。歴史は伝説となり、伝説は神話となったのです。


(②につづきます)