ヒメツルソバ日記

明るい気持ちになった物事を綴ります

映画『カラーパープル』を観て② 

(①からつづいています)


姉のセリーが先妻の子どもたちにいたずらされるのを見た、ネティはセリーに言いました。(なめられているのだから)厳しくしなきゃ。力ずくで戦うのよ、と。戦うなんて、生きるだけで精一杯よ。セリーは返すのでした。


それから何年もたって、義理の息子、ハーポが結婚しました。妻が自分の言うことを聞かないのだと、ハーポはセリーに話します。殴るのよ。セリーの口から出たのは、自分がこれまでされてきたことでした。今度は、ハーポの妻、ソフィアがセリーのところにやって来て、ハーポを愛しているけれど、自分を殴るのなら応戦すると言うのです。ソフィアはこれまでも女を痛めつける男たち(父、おじさんや兄弟)と戦ってきたのでした。この世はつらいけど、天国があるのよ。セリーはソフィアにそう言うしかありません。戦っているソフィアには、はね返りもきついものがあります。ソフィアの心の灯が消えそうなとき、セリーは、ただ彼女に寄り添いました。


ある日、アルバートが、愛する歌手のシャグを家に連れ帰ってきました。シャグは病気でした。セリーは新たな任務、シャグの看護や身のまわりの世話をします。もとよりアルバートに対しては夫というような関係性ではなかったので、セリーは自立した女性で美しいシャグに憧れ、シャグもまたセリーに感謝し、シャグの病気が快復するころには2人は親友になっていました。


(③につづきます)