ヒメツルソバ日記

明るい気持ちになった物事を綴ります

エッセイ

母がおしえてくれたこと

今年(2023年)2月の中旬、車の窓から今まで見たことのなかった風景を眺めることができました。自宅のある町から隣町へ移動するための山越えの道のりで、自動車の走る道路の両側に満開の梅の花が咲いていたのです。 その季節、山を越えて行くその道の脇には…

心について

人を自分の物差しで測って(心の中であっても)批判すると、その物差しは自分のことも測ってきて苦しくなります。また自分を責めると、人のことも素直に肯定できない気持ちにつながっていくように思います。心には自動でバランスをとる機能が備わっているので…

あるがままって、心をやわらかくする ②

(①からつづいています) 自分を認められないから、人も認めることはできません。人を非難する気持ちは自分も傷つけます。マイナスな感情がぐるぐる廻っているんだと思いました。 だとしたら、その循環を穏やかな気持ちに入れ替えたいと思いました。自分の短所…

あるがままって、心をやわらかくする ①

いちばん苦しいことは何だろう? つらいことは? と思いをめぐらせてみたとき、わたしにとっては、このままの自分ではだめなんだ、って思うことだと感じました。自分のことを否定してしまうと、心が固まり、何につけても自信が持てなくなります。 ちょっと考…

父のいる場所 ②

(①からつづいています) 2003年当時の話として、作家であり、作詞・作曲家でもある新井満さんが、この英語詩を翻訳し、曲をつけて、自身で歌う、CD「千の風になって」を私家盤で制作されたことを、記されていたのです。そこには、新井さんの訳詞も掲載…

父のいる場所 ①

お盆の前に、父のお墓まいりに行きました。お墓まいりをする前に、いつも思い出してうれしい気持ちになるのは、父はお墓にはいない、と思うからです。 今から17年前、2003年の8月下旬、朝日新聞の“天声人語”の欄で、一編の短い詩のことを紹介されてい…

老いの始まる秘密 その2

(その1からつづいています) セツコさんより一回り以上年上である、葉子さんは一人暮らしで、ずっと仕事を続けてこられたようです。セツコさんと同じように、お母さんと妹さんの世話に追われる日々も経験されています。そして、自分の趣味や好きなことにも、…

老いの始まる秘密 その1

もしかしたら「冒険」は、何十年も生きてきた大人がしっくりする言葉なのかもしれません。 50代を境目に、疲労感が簡単に抜けなくなりました。からだの変化に伴って気持のほうも、今日できなかったら明日やろうという具合に、ゆっくりになった気がします。…