ヒメツルソバ日記

明るい気持ちになった物事を綴ります

言葉

『ヴァルキリーズ』を読んで

「もし私たちが自分の欠点や弱さをありのままに受け止め、欠点や弱さがあったとしても、自分は幸せな人生を送るに値すると信じるならば、愛が入ってくるための巨大な窓を開け放すことが出来るのだ」。 上記の文章が、パウロ•コエーリョさんの書かれた『ヴァ…

100歳の男性の言葉

今年(2023年)の4月、テレビ番組の『ナニコレ珍百景』で、賞状や表彰状の文字を手で書く仕事をしている男性が、取材を受けておられました。男性は、今年で100歳になるといわれ、67歳で印刷会社の経営を引退した後も、文字を書くことが好きだったので、手書…

夫婦円満の秘訣

今年(2023年)のある日曜日、遅めの夕食をすませ、流し台に洗い物を置いたまま、ぼんやりとテレビを観ていたものの、何らかのタイミングでそろそろ動かないとなあ……と思っていました。そんなときにテレビの画面から、夫婦仲が円満にいく秘訣として、「配偶…

力をくれる言葉

「あんたもつらいやろうけど、わたしらもみんなつらいんやで。そやから助け合っていかなな」。この言葉は、いつもわたしに力をくれます。 今から15年ほど前、40代の半ばに公立病院で、患者さんの食事をつくり、後かたつけをする職場で働かせてもらったこ…

持てるエネルギーの使いみち

“一度や二度、踏まれたくらいであれば雑草も立ち上がってきます。しかし、何度も踏まれるような場所では、雑草は立ち上がってきません”。これは、『面白くて眠れなくなる植物学』(稲垣栄洋著・PHP研究所)の中にある記述です。 植物にとって最も大事なこと…

もし、もう一度生まれるとしたら

もう一度、自分に生まれたいだろうか。(『ずっと読みたい0才から100才の広告コピー』編者:WRITES PUBLISHING・ライツ社・【霧島酒造】CM 2014年・コピーライター:門田陽[電通]) この言葉を読んだとき、問いかけられたような気がして、考えてみるこ…

明るく素直な気持ちになれる言葉 ②

(①からつづいています) それではうまくいかないことが分かって、同じことをしていても発想のしかたしだいで、自分も自分のまわりの人も楽になれるのだと少しずつ気づきました。自分も助けられていることを知ること。自分のやりたいことと、やる必要のあるこ…

明るく素直な気持ちになれる言葉 ①

“神様は自己犠牲など望まれていない”。あるとき本を読んでいたら、この言葉に出会いました。その後に、“共にしあわせになるのがいいこと。そのために、みんな互いに助けたり助けられたりして協力しあっていくのがいいんだ”というような内容が続いていました…

ざわざわする心に、きりをつけてくれる言葉

不意に入ってきたお金って、入り用になります。必要になる前に入ってきたのだから、うまくやりくりできたというのに、入って来てよろこんで、通り過ぎるのを見て、なんとなく釈然としないわたしがいました。 そばにいた(あと2年とちょっとで80歳になる)母…

自分の状態を知らせてくれる言葉 ②

(①からつづいています) たしかに、忙しく仕事をしている人が、家事の合間に、好きなこともまた楽しんでいる、という姿を見ることが割とよくあります。少々耳の痛いわたしは、今さらながらに時間の使い方を考えてみました。 しないことを決める、という考え方…

自分の状態を知らせてくれる言葉 ①

たとえばキャベツの千切りをしているとき、無意識に息を止めて、頭が固まっているように感じることがあります。寒いときに自然と体が硬くなっていることも。そんなとき、頭の中に流れてくる言葉があります。 “頭をやわらかーく、心をやわらかーく、体のすみ…

青い山を望む ④

(③からつづいています) セザンヌは、故郷の山、サント・ヴィクトワールを生涯にわたって描き続けました。油彩で44点、水彩で43点もの作品があります。子どもだったセザンヌやゾラたちがアルク平原を駆け巡っていたときも、サント・ヴィクトワール山は、…

青い山を望む ③

(②からつづいています) セザンヌは、印象派の仲間と比べて経済的な苦労は少ないものの、父親にすべての行動を釈明しなければならない現実はつらいものでした。 1869年、セザンヌは19歳のモデル、オルタンス・フィケと知り合います。オルタンスは、パリ…

青い山を望む ②

(①からつづいています) 13歳になったセザンヌは、エクスの有名校、コレージュ・ブルボンの寄宿生となります。同じ学校に、後に自然主義作家となる、エミール・ゾラがいました。父を亡くしたゾラは経済的困窮に陥ります。そのために、いじめの対象となった…

青い山を望む ①

2年近く前に、美術家の篠田桃紅さんが書かれた本、『一O五歳、死ねないのも困るのよ』(幻冬舎)を読みました。 そのなかに、人生に絶望して死にたいと思う人が、セザンヌのサント=ヴィクトワール山の絵を見たら、もう一度生きていこうとい気持ちになれるか…

自由に、楽しむ気持ちって、たいせつ ②

(①からつづいています) 最初の本を書きあげた角野さんは、今度は物語を書いてみたいと思ったそうです。毎日、ご飯を食べるように書き続けました。「7年たって、終わりまで書けた作品がやっとふたつできました」と、書かれています。その作品が、『ビルにき…

自由に、楽しむ気持ちって、たいせつ ①

『角野栄子 エブリデイマジック』(角野栄子著・平凡社)という本を読みました。去年(2019年)の夏に出版された本です。角野栄子さんって、アニメーション映画『魔女の宅急便』の原作者の方だと思いながら、書店の平台に置かれた、その本を手に取ったのです…

明るいほうへ冒険する その2

(その1からつづいています) 物語は、老夫婦、ノーマンとエセルが湖畔の別荘にやって来るところから始まります。そこに、娘のチェルシーが結婚相手のビルと、彼の連れ子である男の子ビリーと一緒に合流するのです。チェルシーにとっては、何年ぶりかの帰省で…

明るいほうへ冒険する その1

「老々介護を冒険だと思い楽しんだ」。去年(2019年)の夏、夕食の後かたつけをしながら見ていたテレビ番組、「爆報!THEフライデー」から流れてきた言葉でした。 老々介護を経験されたのは、イラストレーターで、エッセイストでもある、田村セツコさん…