ヒメツルソバ日記

明るい気持ちになった物事を綴ります

老いの始まる秘密 その2

(その1からつづいています)


セツコさんより一回り以上年上である、葉子さんは一人暮らしで、ずっと仕事を続けてこられたようです。セツコさんと同じように、お母さんと妹さんの世話に追われる日々も経験されています。そして、自分の趣味や好きなことにも、ひたむきに取り組んでこられたのです。


そのような生活を実践されてきた、葉子さんの言葉には説得力がありました。もとより同じようにはできませんが、老いの始まる重要な秘密を知った気持ちになりました。あとは活用するだけだと思っていると、一緒に暮らす喜寿の母が、しんどいから何もしたくないなどと言うのを聞くことがありました。そこで、(まだその年齢の疲れ具合など経験したこともないくせに、当時の葉子さんがわたしの母より年上であったという理由のみで)しんどいのは、みんな一緒みたいやで。そこで動かんかったら老いるんやって。と、言ってみました。そうなんや。すんなり受け入れてくれた反応にびっくりしたくらいです。


以来わたしたち母娘にとって、“しんどいからって動かんかったら老いる”は、“出てこない言葉を探すことが脳トレーニング”と共に定番になりました。


“冒険だよね”の合言葉は、動けるだけのエネルギーを自家発電させてくれます。なぜか納得してしまう響きを持っているのです。