どうしたらいいのか分からない中でも、目の前のことに一生懸命向かっていたら、なるようになるのかもしれないと、この映画を観終わったあと感じました。また、一生懸命に生きていたら、最後にごほうびをもらえるんだ、とも思えたのです。 『おくりびと』は、…
少し前、黒柳徹子さん司会の『徹子の部屋』に、女優の室井滋さんが出演されていました。お話を聴いているうちに、久しぶりに室井さんの書かれたエッセイを読みたくなりました。今から30年前ごろから、『むかつくぜ!』や『キトキトの魚』、『東京バカッ花』…
(①からつづいています) 旅が始まりました。ドクターはトニーの言葉遣いを、それなりに魅力的であることを認めつつも、語調、抑揚、言葉の選び方などについて「簡単な矯正法があるので教えよう」とか、「その気があれば君なら直せる」などと言います。慣れ…
『グリーンブック』を観るまでには道のりがありました。まず、多くの人が観てよかったと言われている映画、『最高の人生の見つけ方』から始まりました。この作品は、2007年に公開されたアメリカ映画です。異なった環境で生きてきた二人の男性が、病室で互い…
今年(2023年)の4月、テレビ番組の『ナニコレ珍百景』で、賞状や表彰状の文字を手で書く仕事をしている男性が、取材を受けておられました。男性は、今年で100歳になるといわれ、67歳で印刷会社の経営を引退した後も、文字を書くことが好きだったので、手書…
今年(2023年)のある日曜日、遅めの夕食をすませ、流し台に洗い物を置いたまま、ぼんやりとテレビを観ていたものの、何らかのタイミングでそろそろ動かないとなあ……と思っていました。そんなときにテレビの画面から、夫婦仲が円満にいく秘訣として、「配偶…
今年(2023年)2月の中旬、車の窓から今まで見たことのなかった風景を眺めることができました。自宅のある町から隣町へ移動するための山越えの道のりで、自動車の走る道路の両側に満開の梅の花が咲いていたのです。 その季節、山を越えて行くその道の脇には…
人を自分の物差しで測って(心の中であっても)批判すると、その物差しは自分のことも測ってきて苦しくなります。また自分を責めると、人のことも素直に肯定できない気持ちにつながっていくように思います。心には自動でバランスをとる機能が備わっているので…
「あんたもつらいやろうけど、わたしらもみんなつらいんやで。そやから助け合っていかなな」。この言葉は、いつもわたしに力をくれます。 今から15年ほど前、40代の半ばに公立病院で、患者さんの食事をつくり、後かたつけをする職場で働かせてもらったこ…
(①からつづいています) ティムとメアリーは結婚することになります。コーンウォールでの結婚式当日は、どしゃ降りの雨。といっても、そこはティムの家族、屋外のテントで披露宴をしようというのです。強風のために傘もさせないので披露宴会場への移動も一苦…